書 名 : 礦区
副書名 : 
著者名 : 猪俣 聖志
出版 : 
出版地 : 福島県常磐市(いわき市)
出版年月 : 1962.5
価 格 : 200円
ページ数 : 91p
大きさ : 18cm
抄 録 : 序 大竹 孤悠
  (前略)君が労組の役職についたブランクがあったが、それは、むしろ君の人間性が高められてゆく好機であった。
  : 鰯雲(巻頭の一句)
   「北斗冴え坑口ならし炭車過ぐ」
  : 砿区の灯(巻末の一句)
   「砿道燈に雪が降りしく聖夜の讃」
  : あとがき
  (前略)とかく文学不毛の地とみられる炭田地区に、いささかの情操文化振興のための礎石たりうればとの願ひをこめて、粗末な体裁をもかえりみず、諸先輩の御批判を乞ふために上梓した。(以下略)
言 語 : 日本語
所 蔵 :結城良一 ℡ 0246-43-2940 
内 容 :序  大竹 孤悠
  :序  原  ひでを
  :序  猪狩 正男(常磐炭砿労働組合長)
  :  春蔭
  :鰯雲(昭和二十四年 二十五年) 二五句
  :下萌(昭和二十六年)        二五句
  :雲翳(昭和二十七年)        四十句
  :霜夜(昭和二十八年)        三二句
  :寒林(昭和二十九年)        三七句
  :遅日(昭和三十年)         二四句 
  :病葉(昭和三十一年)        四三句
  :  秋光
  :砿区の坂(昭和三十五年)     一〇句
  :砿口燈                 九 句 
  :雨の暮秋               一二句
   
  :防砂林(昭和三十六年)      一〇句
  : 三月の海              一〇句
  : 遠野火                二〇句     
  : 蟻地獄                一四句
  : 広野浜                七  句 
  : 羽蟻の夜              一四句 
  : 秋 意                一〇句
  : 月の未明              一二句
  : 砿区の灯              一〇句
  :抜  椎名 岩木
  :あとがき  
備 考 :略歴(昭和37年現在)
  :昭和3年9月1日、福島県石城郡湯本町に生る
  :昭和18年4月、東京都精工㈱に見習工として入社
:終戦と同時に帰郷、湯本郵便局に勤務
:昭和22年、常磐炭砿に砿員として入社
:砿山の宿命といわれる各坑の終掘、企業合理化等のため職場配置転換数度を経て、現在鹿島選炭係機械運転手として勤務中
  :俳句歴は昭和23年、畏兄椎名岩木を知るに及び兄の指導する「ゆがわ」俳句会に参加
  :24年 俳誌「かびれ」の支部結成と同時に大竹孤悠に師事
  :27年 同人推薦を受け現在に至る
  (常磐俳句研究会所属 俳誌かびれ同人)