| 書 名 | :ずり山 |
| 副書名 | : |
| 著者名 | :先崎 浅志 |
| 出版 | : |
| 出版地 | (福島県いわき市) |
| 出版年月 | :1966,8 |
| 価 格 | : |
| ページ数 | :81p |
| 大きさ | :21cm |
| 抄 録 | : 昭和十九年(巻頭の一首) |
| 「子のせがむ栗は岩崖(がんけ)の上にありなだめすかして花折りあたふ」 | |
| : 七月再入院する(巻末の一首) | |
| 「わが部屋に顔役おりてひきも切らず人のいで入る毎日なるも」 | |
| : あとがき | |
| 先崎さんの死を知らされたのは、朝から秋雨の降る日であった。(中略) | |
| 後日私は先崎さんの書き綴った歌、昭和19年からのものを読んだ。歌は毛筆で障子紙に書かれてその長さはなんと十数枚にも及んでいた。一首一首が細かく丁寧に書かれてあった。学校が卒えるとすぐ炭礦に入り坑内で働き、定年退職するまで働いてきた、全くの炭礦人である。歌は職場詠をはじめ家庭、炭住街酒等と生活の記録のものが多かった。(中略) | |
| 私は先崎さんが炭礦で働き、その生活を歌に詠んだ立派な炭礦短歌を、このままにしてしまうのは実に惜しい一冊の本にして残しておきたいと思った。 | |
| 炭礦住宅に住んでいても、歌を作る夫に少なからぬ喜びと誇りを心に持っていた節子未亡人も、小冊子でもよいから歌集にしたい、希いは薄くても一冊の歌集を作ることが夫の望みであったので、いまからそれを果して霊を慰めてやりたいと云う切々な言葉であった。(以下略) 渡辺 一二 | |
| 言 語 | : 日本語 |
| 所 蔵 | : 結城良一 ℡ 0246-43-2940 |
| 内 容 | :序歌 岡 和一郎 |
| :昭和十九年~昭和四十一年 | |
| :あとがき 渡辺 一二 | |
| :(略歴) | |
| 備 考 | : 略歴 |
| :明治44年 内郷市白水字川平に生れる | |
| :昭和 3年 湯本町入山採炭株式会社に入社 | |
| :昭和21年 岡和一郎氏湯本病院に就任、沃野社に入社。岡和一郎氏の指導受く | |
| :昭和29年 常磐市における第3回福島県短歌祭の委員となる | |
| :常磐労組第三分会の会計委員となる | |
| (昭和38年 常磐炭礦企業合理化に依り整理され炭礦を去る) | |
| :昭和40年」 内郷市の共立病院にて永眠す 享年54歳 |