いわきの一時代を築いた常磐炭田を描き続ける元古河好間炭鉱従業員、菊池正男さん(75才)=東京都=は、1月25日から1月31日まで東京の銀座松坂屋で開かれる二紀展受賞作家新作展に出展しました。

いわきの一時代を築いた常磐炭田を描き続ける元古河好間炭鉱従業員、菊池正男さん(75才)=東京都=は、1月25日から1月31日まで東京の銀座松坂屋で開かれる二紀展受賞作家新作展に出展しました。昨秋の二紀展で『働く人(切羽)』で成井賞に輝いたことから出展者に選ばれました。菊池さんは東京都生まれ。戦災のためいわきに移り十、二十代のころ古河好間炭鉱で働いた。独学で絵画を学び、廃坑後に上京。昭和三十四年から毎年二紀展に出品し、最近は炭鉱時代の思い出を絵画で表している。これまで入選や会員賞に輝き、同人より上の立場の会員となっている。昨秋に受けた成井賞は、会員の中で優秀な作品に贈られる。受賞作は坑内奥の「切羽」と呼ばれる採掘場で、暗い坑内で半裸になって働く男たちを描いた150号の力作。新作展には、近作の『働く人(議定場)』が出品された。坑外の会議室で、現場の労働者と背広を着た事務系の社員が話し合う姿を描いた30号の作品。菊池さんは平成十五年六月にいわき市で個展を開いた事がありました。(福島民報1月25日朝刊を基にした情報です。)